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シン・ヤマカワプログラム

丁度一週間前に山川氏から電話がありました。

デントコーンの生育を心配していただき、「多段光合成細菌」を散布してみないかと提案されました。

以前ブログで紹介した圃場は良い生育ですが、水はけの悪い圃場では伸び悩んでいます。

多段光合成細菌は特に植物の生殖細胞に働きかけ、伸長にも有効とのこと。

近年秋まき小麦や玉ねぎへの散布を推奨されており、小麦では茎の分けつに、玉ねぎでは身の成長に成果をあげられているようです。

というわけで7/22に伸びの悪い圃場に散布しました。

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(before)

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(after)

7/25現在の様子。同じところを撮ったつもりでしたがちょっと間違ったかもしれません。

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近くで見るとこんな感じです

好天にも恵まれ茎も太くなってきました。多段光合成細菌により実の付きも良くなるらしいのでこれからの生育が楽しみです。

話題は変わり、今年も牧場環境共励会の時期が近づき搾乳舎を含む牧場環境の清掃を進めています。

搾乳舎の天井を清掃するために秘密兵器を投入しました。



その名も「くもの巣キャッチャー」



2mほど伸び、さらに先端が回転することにより、くもの巣を綿あめのようにからめ取ることができる優れものです。

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(before)

高い天井に張っているくもの巣も


(after)

ちょっと画質がおかしくなってしまいましたが、素早く綺麗に除去できてとても便利です。

シン土に至る棒、そして

最近のタマ。

すっかり牛舎が住みかになっています。

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 突然ですが、今年で36歳になります。

この齢になるとなかなか怒られるということもなくなるのですが、唯一二人の人物にはいまだに怒られます。

まずは妻。

そして・・・


今日は「ふらの山P研究会」の視察研修があり僕も久しぶりに参加しました。

視察先は置戸町の瀬口農産です。玉ねぎを20ha作付けており、4年ほど前からヤマカワプログラムを行っています。

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山P研究会の参加人数は18名。会が発足して3年目になりますが会員の熱心さには感心させられます。

午前中は好天に恵まれました。

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山川氏も現地に駆け付けてくれました。

僕は玉ねぎの事はよく分かりませんが、根を掘り出してみると会員からは驚きの声が聴かれました。

地上部の葉は頼りなく見えるかもしれませんが、その分地下の玉ねぎの部分に栄養が集中するようです。

そして根は主根よりもそれから枝分かれしている根を増やすのが重要で、それは全ての作物に共通するそうです。

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これはかなり驚いたのですが畑にドライバーピンを刺してみると、

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簡単に地下50~60cmに入っていきました。

耕盤層が無くなっている証拠です。

その他の詳細は追記にて。

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帰りの道中、音更の柳月に寄ってお土産を購入しました。

平日にも拘らず来客数の多さに驚かされました。

続きを読む »

掘るならば早くしろ、でなければ帰れ

例年通り5月の好天の後、一週間ほど長雨が続きました。

ようやく雨が上がり、夏らしい気温が戻りました。

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子供たちが遊んでいると、早くもセミを見つけていました。

天気も良くデントコーンが発芽してきたので、ヤマカワプログラムを実施します。

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畑に出向いて耕盤の土を採取しました。

去年以前の土のスープはあるのですが、畑の水たまりや発芽の悪い部分を解消するために土を採取しなおし新しく土のスープを作りました。

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長雨が続いたのもあり、排水性の悪い部分は水がなかなか抜けません。

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掘ってみると地下10cmほどに固い粘土質の耕盤層が存在しています。(写真中央あたり)

これより地下に水が行きにくくなり水たまりができやすくなるため、デントコーンも生育不良を起こします。

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耕盤の土を持ち帰り、ステンレスの鍋で水と土を煮て冷まし上澄みをろ過して完成です。

毎年ヤマカワプログラムを実施しているためか、土を煮ても以前のようなドブ臭さはしなくなりました。

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水はけのよい個所を掘るとこんな感じです。

耕盤らしいものは見られず、掘るのも楽です。

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土を採取しているとダイオウを発見しました。

これは播種前にパワーハローで砕かれた根から再生したものと思われ、ダイオウの生命力の強さがよく分かります。

ただこの土では耕盤が存在していなかったため、ダイオウの根は途中から枝分かれしています。

耕盤がある場合は、ダイオウの主根のみが耕盤を突破し深度層の栄養分を独占し反映します。

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播種間隔22cmに広げた畑も無事に発芽していました。

実際見ると各々の芽が相当離れているので、それぞれの根が干渉せずにのびのび育つのを期待しています。

これもシナリオのうちですか?

5/18から昨日までデントコーンの播種作業を行いました。

この辺りはこの数年5月中旬から一週間ほど真夏のような暑さになります。

今年も例外ではなく、一気に撒きつけを行いました。

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子供たちや犬のクウも外のお散歩が楽しそうです。

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作業行程は

堆肥散布→ ディスクハロー→ 肥料散布→ パワーハロー→ 播種→ 鎮圧→ 土壌処理

なかなかの多さで、トラクターは3台体制です。

発芽後にはヤマカワプログラムの光合成細菌と土のスープも散布します。

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写真はディスクハロー。

圃場を切るように10~15cm程粗く耕起します。

この辺りの土地は非常に石が多く、場所によっては石を拾いながらの作業でした。

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弟君に見送られながらトラクターに真空播種機を装着して圃場に向かいます。

今年のデントコーン作付はかなり大胆な変更を行いました。

まず、化学肥料の施肥量を従来の10a当たり100kgから60kgにまで減量しました。

毎年秋と春に欠かさず堆肥を散布しているのだから土壌中の栄養分は十分だろうと判断し、あとは根がいかにそれを吸収できるかを考えました。

今まではまず前走で畑全体に肥料を撒いた後に、播種機についている肥料タンクでも植えた種の近くに肥料を投入していました。

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播種機を後から見るとこんな感じです。

白い箱にコーン種子が入っており、その奥の赤い箱に肥料を入れることができます。

今年はこの赤い箱は使わず、前走でブロードキャスターを使って畑全体に肥料を撒くだけにしました。

今までだとコーンの根は近くにある肥料を求めて伸びていたため地表近くに多くの根張りを見ていましたが、こうすることで広く深く伸びると考えています。

もう1点、これはまだ試験的に1haのみの挑戦ですが、播種間隔を従来の17cmから22cmにまで広げました。

こうすることで株同士の根張りの競合を避け、一株当たりの栄養価を高めることができると思います。

ただ従来の収穫量を確保できるか不安な面もあるため、今年は限定的に実施しました。

ちなみに他の圃場の株間は18cmです。

山川氏には株間を広げろ広げろと言われ続け、毎年恐る恐る1cmずつ広げてきました。

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これはまた違う日のお散歩の写真。

先週の播種中、久しぶりに山川氏の訪問がありました。

空知地方に指導に行った帰りの道中ということで、以前ブログで紹介したスラリーを活用して肥料を減らした牧草畑を見ていかれました。

随分良くなったとお褒めの言葉を頂けました。

他にも様々な話をしましたが、「半信半疑でヤマカワプログラムを続けて来てこんなに良くなったじゃないか」と言われ、もっともっと今までの教えを生かしてデントコーンの作付をしようと火が付きました。

ヤマPデントコーンがどのように成長していくのか楽しみです。

I ガラシよ、神話になれ

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今日はふらの農協の総代会がありました。

青年部の部長は300人以上いる総代の前でTPP決議案の読み上げをさせられます。

今年の部長は堂々としていましたが、来年は僕の役回りなので、見ていて胃が痛くなりました。


話題は変わり、今日は突然山川氏からの着信が。

前々回のスラリーの記事をみてうれしくなったといって電話をくれました。まあ、通話中の8割は怒られていましたが・・・。

今回の怒られた内容としては・・・、

鹿「元牧草畑にデントコーンを作付ける場合、今までは除草剤を3回(牧草枯らす→播種時の土壌処理→4葉期の茎葉処理)使っていたがやり過ぎな気がしている」
山川氏「デントコーン畑に草ひとつないという状態は偏っている状態だ。牧草とデントコーンの根はうまく住み分けるものだ。掘ってみてみろ。どうしても牧草が邪魔という時は今までよりかなり除草剤量を減らして撒くと良い。そうすることで、デントコーンがうまく住み分けをして根を張るはずだ」

鹿「いずれは化学肥料を使わずに牧草を収穫したい」
山川氏「化学肥料が全くの悪というわけではない。そればかり使って作物を育てようとするから畑に不調和が起きる。まずはスラリーを撒いて、それから味付け程度に微量の化学肥料を撒くことで、効きがかなり良くなるはずだ」

山川氏「あまり考えるな。掘ってもいないのに土の中を妄想して余計なことをするな。堆肥やスラリーが臭わなくなったのはどうしてだ。光合成細菌をかけて後は何もしてないだろう」
鹿「oh・・・」

山川氏「余計なことを考えずに、自然に寄り添っていけばよい結果が得られるはずだ」
鹿「わかりました、考えてみます」
山川氏「だから考えるなっての」

昨年一緒に昼食をとった席では、「あんたはヤマカワプログラムの半分はわかってきた」とほめられましたが、今回はあともう一歩だと言われました。

今年一年、畑や牛がどのように変化していくのかとても楽しみです。
プロフィール

hirovsushi

Author:hirovsushi
北海道、富良野管内
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだニゲチャダメダ。

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