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YAMAKAWA STRIKES!

先日12/12 はふらの山P研究会の実践報告及びに反省会がありました。

山川氏にも講師として参加して頂きました。

僕は会長として開会の挨拶をしましたが、相変わらず人前で話すのは苦手で一人で舞い上がっていました。

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副会長の坂口さんがこれまでのヤマカワプログラムの取り組みを、娘さんと一緒に作ったというパワーポイントで発表してくれました。

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小麦は製品率96%とかなり良い出来だったようです。

写真の撮影は研究会の事務局を務めて頂いている農協の尾崎さんです。足しげく各地の麦畑に赴き、ヤマPの成果を観察していたそうです。

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麦収穫後の朝の畑の様子。蜘蛛の巣のように見えるのは朝露の付いた放線菌です。

研究会前会長の宮本さんと各地の麦畑を歩き、このようになっている畑を探し、収量はどうだったなどの話をしていたとのこと。かなり熱心です。

その他の発表などについては追記にて。

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懇親会の様子。

他の会員の方の話を聞けたり、山川氏からもたくさんの興味深い話を聞くことができてとても楽しかったです。

一人一回くらいは山川氏の愛のお叱りを受けていたような気がします。僕に至っては3回ほど怒られました。

また、随分とこのブログの事をほめて頂きましたが、記事はいつもビール片手に結構適当に書いています。ごめんなさい。

ヤマPの公式ホームページも出来上がり、ヤマP生産者の概要を見ることができます。

http://yamakawaprogram.net/

各生産者のホームページのリンクもあり、野菜を買うこともできます。
 
①坂口さんの麦畑の前作は小豆だった。互いのエンドファイトが菌の共生のシグナルを出し合い良い結果につながったのではないか。

②中富良野の生産者の方は、モミに光合成細菌のドブ付けを行うことにより屑米率が低下した。火山灰で固い土地ににんにくを植え、3回ほど光合成細菌の散布することにより、収穫時にいつもよりにんにくに土がまとわりつかずサクサク収穫できた。

③山部の生産者の方で、麦は高い製品率であったが、米はあまり思うような成果を得られなかった。山川氏いわく、水田にタンカルを入れたのが原因ではないかとのこと。タンカルは加水分解の過程で殺菌作用を発揮してしまい、水田の微生物が減少したのではないか。

④地中ではアンモニア菌がNH4を作り、それを硝酸菌がNO3(硝酸体窒素)にする。葉では酵素によりNO3はNH4になるが、窒素過剰が酵素処理能力を超えるとNO3が蓄積する。こういう機構をよく理解して施肥するべきだ。

⑤植物というのは1つの生命体なのに地上部と地中に分かれてそれぞれが生産活動を行っている。このような生命体は他にはない。麦などの茎の分けつは根張りによる栄養素で決まる。根張りを決定するのは微生物と団粒構造だけだ。ヤマPは常にこの根に働きかけようとしている。偏った施肥による偏った栄養により、微生物は毒性を発揮してしまうということも知っておくべきだ。

⑥前会長の宮本さんはヤマP畑を見て歩くのが楽しみになっている。鹿野さんちも見ているよと言われた。(片道20km)

⑦鹿「牧草畑で水はけが悪くて沼みたいになっている個所はどうしたらよいか」 山川氏「沼の部分の土のスープを作って撒け」
鹿「肥料を20kg程減らしました。」 山川氏「全部やめろ。搾乳牛に配合飼料もやるな」 鹿「・・・」 山川氏「好きにしろ」

最後に来年1月に十勝川温泉にて行われる実践報告会には、全国から100人以上のヤマP実践者が集まってくるそうで、今からかなり楽しみにしています。

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北海道、富良野管内
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだニゲチャダメダ。

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