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第2のキャラクター M浦H人、彼の場合

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今年もふらの山P研究会の石高さんに堆肥を運んだところ、農園で栽培しているアスパラを頂きました。

かなりの太さですが、ほくほくしていてとても美味しかったです。

この方は米も栽培しており、昨年鹿野牧場の堆肥に稲わらを混ぜておいたところ、稲わらがすぐに分解したと大変喜ばれました。

当牧場の堆肥にはヤマカワプログラムの光合成細菌を常に散布しているので、匂いが少なく堆肥化も早いです。



話題は変わり、皆様お待たせいたしました。

W大卒、M浦氏による和牛飼育レポートが届いたのでそのまま掲載します。



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『系統牛を飼いこなす  多頭化時代の儲かる飼養技術』太田垣進・著

著者は但馬牛の生産地域で、長年にわたり改良や技術指導に携わってきた人物。但馬地方における和牛の飼養慣行を例にとりつつ、繁殖経営を成功させるための実践的な手法を本書で提言している。


飼養目的または発育ステージごとに分けた管理法について詳細かつ
丁寧に記述されているが、ここでは(先の鹿野、M川両氏のレポートとの兼ね合いとブログの文章枠を考慮して)割愛させていただく。


代わりに、相牛(牛の将来性を外観から判断すること)
に関する記述がたいへん興味深く、個人的にも未だ不勉強な領域でもあるので、以下に牛体を観察する際の要点をまとめることにする。


【顔(頭部)】

・額が広く、口が広く深く、鼻梁は短く豊かな牛は食い込みがよく、体積がある。

・まぶたの厚い牛は気性が荒い。

・角が質緻密で細く丸く、根元は黒っぽい青色で艶がある牛は肉質が良い。耳が小さく、鉢締まりが良い(角より下がよくくびれている)牛も同様。


【皮膚と被毛】

・頸部や最後肋骨部の皮膚を触ってみて、柔軟でゆとりがあり、弾力性があればよい皮膚である。皮膚は牛体の左右で厚さが異なるので、いつも同じ側で調べること。

・被毛も皮膚と同じ部位に触れてみて、柔らかく密生して光沢があるものがよい。


【肩の付き】

・肩を上下左右なでても肩甲骨に引っかかることがなく、歩く際に肩が大きく揺れないものがよい。

・肩付きのよい牛は比較的体積に乏しいものの、連産性が高く、子育ても上手な傾向が強い。


【背線と腰】

・背中は平直で、腰は柳の枝のように弾力性があって強さを感じさせるものがよい。


【飛節】

・輪郭が鮮明で、やや曲飛ぎみで締まりがよく、力強く感じるものがよい。

・後望では幅がうすく、骨じまりがよく、姿勢正しく立っているものがよい。

・飛節の上に旋毛(サルスジ)がある牛は後肢が弱い。


以上のように牛体および組織のチェック点を確認してきたが、
これらの発育順序は時期ごとに分けられており、それぞれのステージを過ぎてしまうと発育の遅れを取り戻すことは不可能とのことである。特に離乳期となる生後三ヶ月までにいかに病気をさせずに育てられるかが大きな課題となりそうだ。


最後となるが、著者の「和牛は語るが、和牛は語らない。
和牛と語れ」という言葉がきわめてシンプルなだけに強く印象に残った。これからも日々牛を観る目を養いつつ、仕事に励んでいきたい。

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はい。

もっと今後の鹿野牧場の展望が欲しい所ですね。

最後にちょろっと意気込みが書いてありますが、基本的に前の二人の要点箇条書きおっさんと変わりませんね。

ですが、みんなしっかりと本を読んで素早くレポートを出してくれるやる気がある社員で嬉しいです。

ちなみに今回の三人のレポートの酷評は妻の感想です。

ということで丸く収めてこのレポート連載は終了します。


日頃乳牛を管理するうえで、牛をよく観察し異常を早く見つけることを徹底していますが、和牛管理でも基本的に同じで、和牛子牛の場合はより繊細な管理が求められそうです。

また濃厚飼料の給与量は乳牛とはかなり異なるので注意が必要でしょう。

6月以降10ヶ月齢の和牛メス牛を導入予定ですので、今回学んだこと生かして頑張っていきましょう。





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最近、少し年上の友人から自分で打った蕎麦を頂きました。

なぜ男は年を取ると蕎麦を打ちたくなるのかなどと考えながらも美味しくいただきました。

僕ももう少し年を取ったら蕎麦を打ったり鮨を握ったりしたくなるのでしょうか。

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逃げちゃだめだ逃げちゃだめだニゲチャダメダ。

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